保育士になりたくなかった理由③

①②を見ていただいてからご覧下さい。

さあ、最後の理由ですね。

3.給料と仕事が見合っていないから

保育士という職業はいわば【子どもの命を預かる】ことなのです。それに対して給料は初任給は20万もありません。バイトしていた頃の方が沢山稼いでたという友達も多くいました。

例えば、正規職員で働いていたとします。

自分がお休みの日に子どもが大怪我をしました。怪我をさせたのは臨職です。責任は誰にあるのでしょう。大抵の人は【臨職さん】と答えると思います。でも実際は違うのです。

正規職員が責任を取らないといけないのです。もちろん、臨職と正規のお金は違うし、責任の量も違います。正規職員でも責任は持っています。でもそれはプライベートを犠牲にしてまでということではないと思うのです。

私は以前園長に聞いたことがあります。「休み中に事故が起きた場合でも正規職員が責任を取るのですか?」と素朴な疑問を投げかけました。するとこう返ってきたのです。「自分が担当してるクラスだから責任くらいは持たないといけないよね、たとえ休んでいたとしても。」と返ってきたのです。確かに自分のクラスの子が怪我をしたら責任を持つのは自分、でも状況も何も知らないのに親にごめんなさいと謝るのと状況を把握して謝るのとではわけが違います。

危険と隣り合わせであるにも関わらず給料が低く、体調も、精神も日々削られて行くことを見据えていたからこそ私はなりたくなかったのです。

①でも書いたように母が憔悴しきっていた、の裏にはこういうことがあったのです。毎日精神的に気持ちを削られてそれでも日々生きていたのです。そんな辛い姿を将来の自分がなるってわかっていてなりたいと思いますか?

これが私が保育士になりたくなかった理由の全貌です。たまに、園に就職して聞かれることがあります。「どうして保育士になろうと思ったの?」

その答えはいつも表上は「母が保育士なのでなりたかった」と答えていますが裏では違います。「消えない職業で、安定しているから」です。もし、やりたいことが見つかったら私は直ぐに保育士を辞めると思います。ここに未練もなければ責任をもってまでやりたい職業ではないからです。

お世辞でも保育士になることをお勧めすることは出来ないですが、次回は保育士になって初めて良かったことを書きたいと思います。

(番外編で、短大時代の海外留学についても書こうかなと思ってます!)

きっと、保育士になりたい人は多くいるしその人を応援したい気持ちはあります。どうか、いい園に恵まれますように、ただそればかりを願っています。